【オランダ現地レポート2018】「アムステルダムの都市交通事情 -1-」


今回と2018年8月29日更新の全2回で『オランダ・アムステルダムの都市交通事情』をご紹介します。

▼古くからヨーロッパにおける海運の要所であったオランダ。なかでもアムステルダムの運河は世界遺産に登録されており、今でも都市交通の基盤として人々の足となっています。
 ※アムステルダムには2つの世界遺産があります。『アムステルダムのシンゲル運河の内側にある17世紀の環状運河地域(2010年)』『アムステルダムの防塞線(1996年)』

▼また、自転車も重要な交通手段の1つで、多数の自転車が駐輪されていました。

▼自転車・小型バイク専用レーンが整備されていることでも知られています。

▼こちらは、世界的に少しずつ導入が進んでいる『電気バス』で、中でも「連節タイプ」と呼ばれる車両です。

▼停留所にある充電スポットで次の充電スポット(停留所)まで必要な電力を『継ぎ足し充電』して運行します。車体の上部にあるパンタグラフを持ち上げ、停留所にある充電装置と高圧充電を行う。※オレンジのコルゲートチューブ(配管・保護材)は高圧電線の証です。

狭い国土なので、必要な分だけをちょこちょこ充電すれば良いという考え方のようです。【オランダでは、2025年までに公共バスを電気バスへ移行させると共に、EV(電気自動車)以外の車両販売を禁止する計画である。】

▼また、街のいたるところで飽きるほど、EV(電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を見かけ、テスラ(Tesla)や日産「新型リーフ」などのEVを使った『EVタクシー』が多く運営されていた。

確かに、長距離をタクシー移動する人は少ないだろうし、乗客待ちの間に充電と清掃をするのは理にかなっているようにも思える。(先日の「新型リーフ走行レポート四国横断トライアル(2018年5月7日掲載)」でも電気の方がランニングコストが安いのは試算済)

▲充電スタンドへの認証方法はNFC(Near Field Communication:近距離無線通信)というものを使っています。NFCとは電子マネーなどと同様で、極めて近い距離に端末を近づけたときだけ無線通信するというもので、FeliCa(フェリカ)に代表される、さまざまな近距離無線通信規格の上位互換を持つのがNFCという規格です。Bluetoothでもペアリングができ、また従来のカードリーダ/ライターに限定されず、形状に自由度をつけれる特長があります。

【おさらい「トリプルチャージャー(充電器)とは?」】

上の画像にある左のDCは『ChaDeMo(チャデモ)』という日本発の充電規格・中央のDCは『CCS(Combo・コンボ)』という欧米発の充電規格で普通充電と急速充電を1つのコネクタで行える「Combined Charging System」・右はAC充電用であり、ヨーロッパでは一般家庭やオフィスで三相交流が使われているため、そのような場所で充電されることを想定した規格で、出力は22kWが一般的です。チャデモは日本の自動車メーカーと東京電力により立ち上げられた日本発信のDC(直流)急速充電規格であり、日本を中心に世界で最も普及している規格です。コンボはヨーロッパとアメリカの自動車メーカーが立ち上げた規格です。

 

▼ドライバーの方に充電認証端末(画像左)を見せてもらいました。車の鍵に付けられるキーチャーム型でした。日本では、非接触ICカードリーダーが充電器に備わっており、充電認証方法はカード型(画像右)ですが、毎回充電のたびにカードを取り出すのは手間なので、キーチャーム型は合理的でデザイン性も高いですね。

▼ヨーロッパの急速充電時間は原則で30分までとなっており、弊社のEne-shop(エネショップ)充電スタンドと同じです。「新型リーフ走行レポート四国横断トライアル(2018年5月7日掲載)」にて行った、充電テストの結果では以下のようになりました。

急速充電スタンドは、あくまでも目的地へ到着するために必要な分の充電を行うことが目的であり、満充電にならないからダメと言うのは、あくまでも従来のガソリン車の概念でしかない。

筆者も業務の都合上、カーシェアリングを利用するのですが、朝一で利用しようとした際に燃料が、少ししか入っていないことが度々あり、目的地へのルート上にガソリンスタンドが無かったり(そもそも、スタンド数が減少傾向)、給油カードで使えると表記されている、系列のガソリンスタンド(GS)でも地方では未対応で手出しが発生したりと不便を感じることが多々あるが、高速道路・国道・県道には電気自動車用の充電スタンドが増えてきているので正直、新型リーフの方がありがたいと感じる事もしばしばある程だ。(少しの休憩時間にでも充電出来るからである)

【新型リーフ:40kWhの場合、充電完了後の走行距離目安】
充電残量:16% ⇒ 30分間充電 ⇒ 充電残量:45% ※充電後、約100~120kmの走行が可能
充電残量:45% ⇒ 30分間充電 ⇒ 充電残量:69% ※充電後、約150~190kmの走行が可能
充電残量:69% ⇒ 30分間充電 ⇒ 充電残量:89% ※充電後、約200~240kmの走行が可能

大手のカーシェアリングは給油などをした場合に、利用時間の一部を免除する形で利用者に還元しているが、返却時間間際で、ガソリンが減っている場合は給油をせずに返却する方を取るのにはある程度理解は示せるが、結果的に、次の利用者が不便を感じてしまい、自分が良ければそれで良いのか?と感じてしまう制度である。逆に、給油して返却をしない利用者に対しての罰則なり、救済策などを運営者には考えてもらいたいものだ。

話しはズレたが、EV(電気自動車)は言ってみればスマートフォンなどの携帯電話と同じ考え方に当てはまる。次の日に必要な電力は、帰ってきて充電器に接続して満充電にすれば良く、新型リーフの実航続距離である200~250kmを、1日で走行する人が果たしてどれくらいいるのだろうか。

新型リーフの購入費用(イニシャルコスト)が高いから買わないという人の意見が多いが、走行トライアルの結果では、1日100km走る場合での試算ではガソリン代は電気代の約2.6倍高い結果となり、10年目で乗り換えると試算した場合は、ガソリン車の方が100~200万円もコスト高になる結果が得られた。

よって、ガソリン車は長距離走行を必要としない人にとっては、過剰性能であり生活費をただ圧迫するものであり、次に紹介するモビリティなど、身の丈に合った選択こそが『賢い選択・COOL CHOICE(クールチョイス)』なのだ。

 

次回へ続く。(続編は、2018年8月29日掲載予定です。)

 



あわせて読みたい